髪と男性ホルモンの関係 ② [髪と男性ホルモンの関係]
毛乳頭細胞における、男性ホルモンの作用
男性ホルモンの代表的なものに、テストステロンがありますが、これが血液の中を流れて
細胞の中に入ると、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
【テストステロン】 → (細胞)+ 5α-リダクターゼ → 【ジヒドロテストステロン】
このジヒドロテストステロンが細胞の中の男性ホルモンレセプター(受容体)とくっついて細胞の核の中に
入り、標的遺伝子のプロモーターに結合してタンパク質誘導を行い、生物学的な作用を起こすのです。
男性ホルモンが働くためには、【酵素】【男性ホルモンレセプター(受容体)】【標的遺伝子】が欠かせません。
テストステロンがジヒドロテストステロンに変化することで、男性ホルモンレセプターとの結合が10倍も強まるのです。
それでは、ヒトの毛包ではどこに男性ホルモンレセプターがあるのでしょうか。
上皮系の毛母細胞には男性ホルモンレセプターはなく、間葉系の毛乳頭細胞にあることが分かりました。
これが『毛』を作る組織の特徴です。
しかし、全身全ての毛包の毛乳頭細胞に男性ホルモンレセプターがあるわけではないのです。
頭部では、【前頭部】、【頭頂部】。
ヒゲや脇毛の毛乳頭細胞には男性ホルモンレセプターがあるのですが、
【後頭部】の毛乳頭細胞には、男性ホルモンレセプターがないのです。
男性型脱毛症 を起こしている人で、後頭部の髪が最後まで残っているのを見かけますよね。
これは、その部分の毛乳頭細胞に男性ホルモンレセプターがないからなのです。
5α-リダクターゼという酵素についてもう少し掘り下げてみましょう。
5α-リダクターゼには『タイプⅠ』と『タイプⅡ』があります。
【タイプⅠ】は、ヒトのあらゆる組織、あらゆる細胞にありますが、
【タイプⅡ】は、精嚢、前立腺、外陰部の皮膚といった限られたところにだけ存在します。
そして、このタイプⅡの5α-リダクターゼは前頭部やヒゲの毛乳頭細胞にもあることが
最近になって判明しました。
ちなみに、女性でも思春期に濃くなる腋毛の毛乳頭細胞には、
タイプⅡではなく、タイプⅠだけがあります。
男性ホルモンの代表的なものに、テストステロンがありますが、これが血液の中を流れて
細胞の中に入ると、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
【テストステロン】 → (細胞)+ 5α-リダクターゼ → 【ジヒドロテストステロン】
このジヒドロテストステロンが細胞の中の男性ホルモンレセプター(受容体)とくっついて細胞の核の中に
入り、標的遺伝子のプロモーターに結合してタンパク質誘導を行い、生物学的な作用を起こすのです。
男性ホルモンが働くためには、【酵素】【男性ホルモンレセプター(受容体)】【標的遺伝子】が欠かせません。
テストステロンがジヒドロテストステロンに変化することで、男性ホルモンレセプターとの結合が10倍も強まるのです。
それでは、ヒトの毛包ではどこに男性ホルモンレセプターがあるのでしょうか。
上皮系の毛母細胞には男性ホルモンレセプターはなく、間葉系の毛乳頭細胞にあることが分かりました。
これが『毛』を作る組織の特徴です。
しかし、全身全ての毛包の毛乳頭細胞に男性ホルモンレセプターがあるわけではないのです。
頭部では、【前頭部】、【頭頂部】。
ヒゲや脇毛の毛乳頭細胞には男性ホルモンレセプターがあるのですが、
【後頭部】の毛乳頭細胞には、男性ホルモンレセプターがないのです。
男性型脱毛症 を起こしている人で、後頭部の髪が最後まで残っているのを見かけますよね。
これは、その部分の毛乳頭細胞に男性ホルモンレセプターがないからなのです。
5α-リダクターゼという酵素についてもう少し掘り下げてみましょう。
5α-リダクターゼには『タイプⅠ』と『タイプⅡ』があります。
【タイプⅠ】は、ヒトのあらゆる組織、あらゆる細胞にありますが、
【タイプⅡ】は、精嚢、前立腺、外陰部の皮膚といった限られたところにだけ存在します。
そして、このタイプⅡの5α-リダクターゼは前頭部やヒゲの毛乳頭細胞にもあることが
最近になって判明しました。
ちなみに、女性でも思春期に濃くなる腋毛の毛乳頭細胞には、
タイプⅡではなく、タイプⅠだけがあります。